2021年にコプリガードを導入以来、継続してご利用いただいている神戸物産様。「業務スーパー」を全国展開する同社が本製品を選んだ理由やメリットについて、システム部の足立様にお話を伺いました。
築き上げてきた
情報資産を守るために
まず貴社の業務内容について、お話しいただけますか?
足立様 一番大きな柱が「業務スーパー」のフランチャイズ展開です。現在では北海道から沖縄まで1,000店舗以上(2023年7月末現在)を展開し、弊社が事業本部になります。商社としての役割もあり、年間かなりの物品数を世界から輸入し、自社商品の開発へつなげています。また、日本最大級の「一気通貫のビジネスモデル」を確立するため、生産、製造加工、流通販売のすべてにタッチポイントを設け、より安く、より安全な商品をお客様に届けられるよう取り組んでいます。
企業におけるIT推進や、セキュリティ対策の重要性とは?
足立様 現在、業務スーバー事業では、1,000店舗以上の加盟店があります。取扱商品数が増え続ける中、なるべく少人数で高効率な事業を展開するために、ITを推進し、システム的に改善できる部分は多いと考えています。
セキュリティ面では、弊社はオリジナルの商品やレシピなどを多数取り扱っていることから、「情報資産を守る」という観点で非常に重要です。また、お客様は毎日お買い物に来てくださいますので、万一、本部機能が停止する事態が発生すれば、全国に影響を及ぼします。「事業継続」という観点からも、セキュリティはとても大切なものだと認識しています。
リモートワークにも
万全のセキュリティを
「コプリガード」を導入された、きっかけとは?
足立様 大きなきっかけは、コロナ禍の到来です。それまで弊社ではリモートワークを導入しておらず、本社に出社して自席パソコンで作業するのが当たり前でした。ノートパソコンを社外に持ち出す場合は、社内PC貸出申請が必要で、モバイルの管理範囲も限られていました。
そんな中、2020年に起こったコロナの流行により、自宅にノートパソコンを持ち帰って仕事をするリモートワークが突然必要になりました。会社では人目があるためにできなかったこと(※たとえば社内情報の持ち出し)が、自宅では容易にできてしまう。そんな仕事環境の激変が、「コプリガード」の導入を検討する理由の一つになりました。
構築・運用のしやすさと
社員の使いやすさが導入の決め手に
「コプリガード」を導入した最大の決め手は?
貴社では158ライセンスを導入いただきましたが、大量のリモートワーク環境でのセキュリティ対策が必要になったということですね。
足立様 ソフトウェア導入時の重要事項としては、パソコン側はそれほど高性能でなくても動作するということでした。というのも、当時はどこの企業もリモートワークに向けて舵を切り、世の中の量販店からノートパソコンが消えた状態でした。その中でWindowsマシンという共通点だけで、スペックもメーカーも違うノートパソコンを一斉に集め、すべてにセキュリティ対策用のソフトウェアを展開する必要がありました。
高性能パソコンでなくても、短期間で、リモート接続専用のセキュリティ環境を構築できるのは、「コプリガード」の大きな魅力で、導入の決め手になりました。
禁止ルールに特化しているから
特別なレクチャーも不要
リモートワーク環境で、コプリガードに求める機能とは?
足立様 コプリガードは、ファイルのコピーができない、特定領域以外へデータを持ち出せない、プリンターの印刷可否を制御できることに特化したセキュリティソフトです。これが、まさに我々が必要としている機能と合致しました。ユーザーが許可されていない動作をすると「禁止されています」のエラーメッセージが分かりやすく出るので、社員も「何をしてはいけないのか」が判断しやすいです。
また、いろいろできるソフトウェアと比べて「これはできない」というルールだけに特化できます。このルールを、全パソコン共通で設定できるところがいいですね。やっていいことと、悪いことの線引きがとてもはっきりしているので、社員が判断しなくてもよく、社員への特別なレクチャー(操作説明)も必要ありません。ほかに、日々のインストール作業や、ポリシーのメンテナンスなどに労力をかけなくて良いことも、大きなメリットだと思います。
「評価版」での事前検証は、いかがでしたか?
足立様 事前に実証できるPoCの仕組みは、とても便利で、導入後の運用イメージが明確になりました。「コプリガード」は社員が使うソフトウェアですので、特に、簡単かつ安全にインストールができるか、実際に社員一人ひとりが今までどおり使えるか、などの検証をしっかり行うことができました。
社員に新たな負荷をかけることなく、ソフトウェアを導入できる点が素晴らしかったと思います。
さらに、全体システムの構築作業を、私たちシステム部が一括して行える点も、非常に便利でした。弊社では、基本的に全ノートパソコンに、共通ポリシールール1つを設定して運用しています。
貴社はシステム担当者様の知識が深いので、弊社のサポート力を発揮する場面が少ないのが、少し寂しいところです。
足立様 「コプリガード」は、シンプルな使い方だけで、充分に要件を満たせていますからね。今後、上位製品の「コプリガード サーバー管理版」(※管理サーバーでポリシーを一元管理できる製品です)に移行するなどの場合には、お世話になることもあるかと思います。よりフレキシブルな対応が求められるでしょうから。
コロナ禍も一段落して、リモートワークも減りましたが、社外でノートパソコンを利用するための、社内PC貸出申請は継続運用しています。今後、誰がノートパソコンを持ち出し、どんな使い方をするにしても、同じ条件でセキュリティをかけ続けることができるコプリガードがあれば、とても便利です。
保守契約によって、バージョンアップも無償で行えていますので、安心して使い続けています。
情報資産と社員の未来を
増大するリスクから守り抜く
今後のセキュリティ対策に向けての想いを、お聞かせください。
足立様 まず「悪いことをする人がいる」というのが、大前提の世界だと思っています。総じて悪い人の方が知識も先行していることが多いので、常にリスクを抱えた状況であると企業側が再認識し、対策する必要があります。
今後も想定外のリスクが増える中、自社の情報を守り、お客様に迷惑をかけないよう対策するのは重要です。同時に、従業員も守るべき対象の一つで、意図せず誤った操作をした場合も、それを食い止める対策が必要だと思います。
今後も、セキュリティに対してあらゆる手を打ち、時代と共に変化し続ける脅威に対応していきます。
本日は貴重なお時間をありがとうございました。益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
社名:株式会社神戸物産
事業内容:国内に食品加工工場を25拠点所有し、自社製造だからこそ可能な品質と価格、ユニークな商品を提供。また、世界にも350を超える協力工場を持ち、「世界の本物を直輸入」をコンセプトに、世界各国から仕入れた本場の商品を提供。
https://www.kobebussan.co.jp/
※記載された製品名または社名は、各社の商標または登録商標です