企業向け情報漏洩対策ソリューション

24/06/19

企業の情報セキュリティ対策を、チェックシートで整理する!

情報漏洩対策チェックシート

企業にとって情報セキュリティ対策は、今や不可欠なものとなりました。サイバー攻撃や内部不正による情報漏洩が一度起きれば、企業は単なる経済的損失だけでなく、長年築き上げた信用を失うことになります。このような意味で情報セキュリティ対策は、現代の企業にとって避けて通れない経営課題といえます。

そして情報セキュリティ対策を実施するうえで、チェックシートを用意することは非常に重要です。なぜなら対策の各項目が可視化され、現在の状況が一目瞭然になるからです。またどの対策が実施されているか、どの対策が不足しているかを定期的にチェックすることができ、継続的な改善を促すことにも繋がります。ぜひ本稿のチェックシートをご活用いただき、多くの企業が情報セキュリティ対策の一助にしていただけることを願っております。

目次

チェックシートの活用法

本稿では企業にとって必須となる情報セキュリティ対策を7項目解説し、それぞれについて、10前後のチェックリストを付しています。チェックリスト(PDF版)はすぐにダウンロードできますし、メールアドレスをご登録いただければ、ご自身で修正できる(Word版)もダウンロードできます。

(資料C)情報セキュリティ対策 チェックシート
(PDF) ダウンロード
・(Word)ダウンロード

Word版はメールアドレスを登録して、ダウンロードライブラリから取得できます。
弊社プライバシーポリシーに同意いただいたものとさせていただきます。

    対策1:ソフトウェアとシステムの更新

    企業の情報セキュリティ対策として、ソフトウェアやシステムの更新はとても重要です。なぜならソフトウェアやシステムの脆弱性は、常にサイバー攻撃の入口となるからです。メーカーから提供されるパッチやアップデートを速やかに適用し、脆弱性を修正することでリスクを低減することができます。また定期的なシステム監査を実施し、未更新のソフトウェアを特定することも有効です。

    <チェック項目>

    1. OS(Windows、macOS、Linux等)は、最新のアップデートが適用されていますか?
      □ はい □ いいえ
    2. ブラウザ(Chrome、Firefox、MS Edge等)は、最新バージョンに更新されていますか?
      □ はい □ いいえ
    3. コミュニケーションツール(Teams、Slack、Zoom等)は、最新バージョンに保たれていますか?
      □ はい □ いいえ
    4. メール管理アプリケーション(Outlook、Thunderbird等)は、最新バージョンに更新されていますか?
      □ はい □ いいえ
    5. Microsoft Office(Word, Excel等)やAdobe系ソフトは、最新版にアップデートされていますか?
      □ はい □ いいえ
    6. その他更新が必要なソフトウェアをリスト化し、定期的に確認していますか?
      □ はい □ いいえ
    7. 重要なセキュリティパッチは、速やかに適用されていますか?
      □ はい □ いいえ
    8. サポートが終了したソフトウェア(旧バージョン)の使用は、避けていますか?
      □ はい □ いいえ
    9. ソフトウェアとシステムの更新状況を定期的に監視・確認していますか?
      □ はい □ いいえ
    10. システムの更新管理ポリシーは文書化され、全従業員に周知されていますか?
      □ はい □ いいえ

    対策2:アンチウイルスソフトの導入

    ウイルスやマルウェアからの保護は、すべてのコンピュータシステムにとって不可欠です。最新のアンチウイルスとアンチマルウェアソフトウェアを導入し、定期的なスキャンとリアルタイム保護を実行することが求められます。また、ウイルス定義ファイルやプログラム自体の更新を自動化し、最新の脅威に対応できる状態を保つことが重要です。

    <チェック項目>

    1. 全デバイス(PC、サーバー、モバイル等)に、アンチウイルスソフトがインストールされていますか?
      □ はい □ いいえ
    2. 全てのデバイスにアンチマルウェアソフトがインストールされていますか?
      □ はい □ いいえ
    3. アンチウイルスおよびアンチマルウェアソフトは、最新のバージョンに更新されていますか?
      □ はい □ いいえ
    4. ウイルス定義ファイル(シグネチャ)は、自動的に更新されていますか?
      □ はい □ いいえ
    5. 定期的なスキャン(例:毎日、毎週)がスケジュールされ、実行されていますか?
      □ はい □ いいえ
    6. リアルタイム保護機能が有効になっていますか?
      □ はい □ いいえ
    7. アンチウイルスおよびアンチマルウェアソフトのログが記録され、定期的にレビューされていますか?
      □ はい □ いいえ
    8. 検出された脅威に対する対応手順が文書化され、従業員に周知されていますか?
      □ はい □ いいえ
    9. 従業員は怪しいファイルやリンクを開かないように教育されていますか?
      □ はい □ いいえ
    10. アンチウイルスおよびアンチマルウェアソフトウェアの設定やポリシーが文書化され、従業員に周知されていますか?
      □ はい □ いいえ

    対策3:パスワードの管理と強化

    パスワードの管理は、情報セキュリティ対策の第一歩です。強力なパスワードを設定し、定期的に変更することは基本中の基本ですが、とても重要なことです。推測されやすい簡単なパスワード(例えば、“123456”や”password”)は避け、最低でも8文字以上で、英大文字、英小文字、数字、特殊文字を組み合わせることが推奨されます。さらに、多要素認証(MFA)を導入することで、パスワードが漏洩した場合でも、不正アクセスを防ぐことが可能です。

    <チェック項目>

    1. パスワードの長さは最低8文字以上になっていますか?
      □ はい □ いいえ
    2. パスワードには英大文字、英小文字、数字、特殊文字(例:@、#、$、%)が含まれていますか?□ はい □ いいえ
    3. パスワードは個人情報(名前、誕生日、住所など)を避けていますか?
      □ はい □ いいえ
    4. パスワードは辞書に載っている単語や一般的なフレーズ(例:password、123456、abcdef)を避けていますか?
      □ はい □ いいえ
    5. パスワードは定期的に(例:3ヶ月に1回)変更されていますか?
      □ はい □ いいえ
    6. 以前使用したパスワードの再利用は、避けていますか?
      □ はい □ いいえ
    7. 同じパスワードを複数のシステムやアカウントで使い回すことを、避けていますか?
      □ はい □ いいえ
    8. パスワード管理ツールを使用して、複雑でユニークなパスワードを生成・管理していますか?
      □ はい □ いいえ
    9. 多要素認証(MFA)を設定し、パスワードの他に追加の認証方法を導入していますか?
      □ はい □ いいえ
    10. パスワードは社内のセキュリティポリシーに従って保護されていますか?
      □ はい □ いいえ

    対策4:ネットワークのセキュリティ強化

    企業のネットワークは、多くのサイバー攻撃のターゲットとなります。ファイアウォールを設定し、不正アクセスをブロックすることが基本です。また、仮想プライベートネットワーク(VPN)を利用して、外部からの安全なアクセスを確保することも重要です。ネットワークのセグメント化を行い、各部門や役職に応じてアクセス権を制限することで、内部からの脅威にも備えます。

    <チェック項目>

    1. ネットワークにはファイアウォールが設置され、適切に設定されていますか?
      □ はい □ いいえ
    2. ネットワークは複数のセグメントに分割され、アクセス制御が行われていますか?
      □ はい □ いいえ
    3. 仮想プライベートネットワーク(VPN)が、リモートアクセスに使用されていますか?
      □ はい □ いいえ
    4. ネットワークトラフィックは定期的に監視され、不正な活動が検出された場合にアラートが発生するよう設定されていますか?
      □ はい □ いいえ
    5. 無線LANには強力な暗号化(例:WPA3)が使用されていますか?
      □ はい □ いいえ
    6. ネットワーク機器(ルーター、スイッチ、アクセスポイントなど)のファームウェアは定期的に更新されていますか?
      □ はい □ いいえ
    7. ネットワーク上の重要なデータは暗号化されていますか?
      □ はい □ いいえ
    8. ネットワークへの物理的なアクセスは制限され、監視されていますか?
      □ はい □ いいえ
    9. 外部からのアクセスには厳格な認証手段(例:多要素認証)が導入されていますか?
      □ はい □ いいえ
    10. ネットワークセキュリティポリシーが策定され、全従業員に周知されていますか?
      □ はい □ いいえ

    対策5:データのバックアップと復元計画

    データの喪失や破損に備えたバックアップは、情報セキュリティ対策として不可欠です。重要なデータは定期的にバックアップを取り、オフサイトやクラウドストレージに保存することで、災害やサイバー攻撃によるデータ損失リスクを軽減できます。バックアップの頻度はデータの重要度と更新頻度に応じて決定し、定期的なバックアップのテストを実施して、復元が確実に行えることを確認することも重要です。

    <チェック項目>

    1. 重要なデータは定期的にバックアップされていますか?
      □ はい □ いいえ
    2. バックアップのスケジュールが設定され、確実に実行されていますか?(例:毎日、毎週、毎月)
      □ はい □ いいえ
    3. バックアップデータはオフサイトやクラウドストレージに保存されていますか?
      □ はい □ いいえ
    4. バックアップの内容は暗号化されていますか?
      □ はい □ いいえ
    5. バックアップデータの復元手順が文書化され、定期的にテストされていますか?
      □ はい □ いいえ
    6. バックアップの結果は定期的に監視・確認されていますか?
      □ はい □ いいえ
    7. バックアップ対象のデータは全ての重要なシステムやファイルを網羅していますか?
      □ はい □ いいえ
    8. バックアップの設定やポリシーが文書化され、従業員に周知されていますか?
      □ はい □ いいえ
    9. バックアップストレージの容量や利用状況が定期的に確認されていますか?
      □ はい □ いいえ
    10. バックアップデータの保管期間が設定され、古いデータの適切な管理が行われていますか?
      □ はい □ いいえ

    対策6:物理的なセキュリティ対策

    情報セキュリティ対策はデジタルだけに留まらず、リアル空間のセキュリティも重要です。サーバールームや重要なデータが保存されている場所には、アクセス制限を設け、許可された人だけが入れるようにします。監視カメラや入退室管理システムを導入し、物理的な侵入を防ぎます。また、紙の書類やUSBメモリなどの物理メディアにも注意が必要です。不要になった書類はシュレッダーで処分し、USBメモリには暗号化を施すなどの対策を行います。全ての従業員に対して、物理的なセキュリティの重要性を理解させることが不可欠です。

    <チェック項目>

    1. 従業員や訪問者には識別バッジが発行され、常に表示するよう義務付けていますか?
      □ はい □ いいえ
    2. オフィスや施設への入退室管理システムが導入され、記録が保存されていますか?
      □ はい □ いいえ
    3. デバイスやPCの持ち出しが必要な場合、事前に上司の承認が必要とされていますか?
      □ はい □ いいえ
    4. 持ち出しデバイスやPCのログインには、多要素認証(MFA)が導入されていますか?
      □ はい □ いいえ
    5. 社外で使用されるデバイスやPCには、リモートワイプ機能が有効になっていますか?
      □ はい □ いいえ
    6. 持ち出しデバイスやPCの使用に関する定期的な監査が実施されていますか?
      □ はい □ いいえ
    7. デバイスやPCの持ち出しに関する明確なポリシーが策定され、全従業員に周知されていますか?
      □ はい □ いいえ
    8. USBメモリや外付けハードドライブなどの物理メディアの使用に関して、厳格な制限が設けられていますか?
      □ はい □ いいえ
    9. 紙の書類や物理メディア(USBメモリ、外付けハードドライブ等)は適切に保管され、不要になった際には安全に廃棄されていますか?
      □ はい □ いいえ
    10. 従業員が退職する際に、すべての持ち出しデバイスやPCが回収され、データが消去されていますか?
      □ はい □ いいえ

    対策7:従業員教育と意識向上

    情報セキュリティ対策の最前線は、従業員です。彼らがセキュリティリスクを理解し、適切に対処できるようにするための教育は非常に重要です。フィッシング詐欺やソーシャルエンジニアリングに対する対策を含む定期的なトレーニングを実施し、疑わしいメールやリンクに対する警戒心を持たせることが求められます。さらに、セキュリティポリシーを明確にし、全従業員に遵守させるためのガイドラインを提供します。従業員からの報告を奨励し、インシデント対応の手順を周知徹底させることも重要です。

    <チェック項目>

    1. 従業員全員に対して、定期的な情報セキュリティトレーニングが実施されていますか?
      □ はい □ いいえ
    2. 新入社員向けに、情報セキュリティの初期トレーニングが行われていますか?
      □ はい □ いいえ
    3. フィッシング詐欺やソーシャルエンジニアリング対策に関する、教育が行われていますか?
      □ はい □ いいえ
    4. セキュリティポリシーや手順に関する文書が、従業員に提供されていますか?
      □ はい □ いいえ
    5. 従業員がセキュリティインシデントを報告する時、明確な手順が確立されていますか?
      □ はい □ いいえ
    6. セキュリティ意識の向上キャンペーン(例:セミナー、ワークショップ、啓発ポスター等)が、定期的に実施されていますか?
      □ はい □ いいえ
    7. 従業員が情報セキュリティに関する最新の脅威やトレンドについて、情報を得られる仕組みが整っていますか?
      □ はい □ いいえ
    8. 従業員のセキュリティ知識や意識の向上を測定するため、テストやアンケートが実施されていますか?
      □ はい □ いいえ
    9. 特定の役職や業務に応じたセキュリティトレーニング(例:管理職向け、高度な技術職向け)が、提供されていますか?
      □ はい □ いいえ
    10. 従業員のセキュリティ意識向上の取り組みが、経営層に報告され共有されていますか?
      □ はい □ いいえ

    以上となります。
    最後までお読み頂き、ありがとうございました。

    これらの対策を実施することで、企業の情報セキュリティを強化し、様々な脅威から情報資産を守ることができます。ぜひ本稿のチェックシートをご活用いただき、多くの企業が情報セキュリティ対策の一助にして頂ければ幸いです。

    本稿のチェックシートはPDFで今すぐダウンロードできます。またメールアドレスをご登録いただければ、ご自身で修正できるワード版をダウンロードできます。

    (資料C)情報セキュリティ対策 チェックシート
    (PDF) ダウンロード
    ・(Word)ダウンロード

    Word版はメールアドレスを登録して、ダウンロードライブラリから取得できます。
    弊社プライバシーポリシーに同意いただいたものとさせていただきます。

      ※本記事の掲載事例は現時点での当社調べの内容です。

      本記事の作成者:石川
      所属:株式会社ティエスエスリンク / 営業部

      情報漏洩対策

      最新の事例でわかる、情報漏洩対策のポイント【2024年版】

      情報漏洩対策のポイントを、最新の事例をもとに解説します。漏洩した場合、損害額はどれ位になるのか? 漏洩の原因は何か? 企業はどのような対策を講じるべきか? さらには万一漏洩した場合の対応手順まで、一気に解説していきます。

      ただいま、電話相談 実施中!

      資料請求、ご質問、評価版のお申込みも承ります!

      フォームからのお問い合わせ
      To top